【松山市】腰部椎間板ヘルニア手術前に症状の改善

概要

手術決定前に腰部椎間板ヘルニアの症状が改善しました。愛媛県在住の50代男性の症例です。

椎間板から髄核が出て神経を圧迫し、足や太ももの裏に痺れが出ていました。この状態で手術が必要と考えられていましたが、家族のアドバイスにより当院を受診されました。

ご家族によると、当院のウェブサイトで提供している腰痛に関する情報(https://chiro-matsuyama.ehime.jp/government/)をご覧になり、NHKスペシャルを見た結果、手術は不要ではないかと考えられました。

診察の結果、患者さんの筋肉の状態が非常に悪く、関節の機能不全が痛みを引き起こしていることがわかりました。整形外科で行われる検査でも、動かすと痛みが増すため、正確な評価はほとんどできていません。

このような状態では、患者さんは痛みから逃れることができず、日常生活が苦しいものです。そのため、手術が唯一の選択肢であると考えるのも無理はありません。

しかし、画像診断での椎間板ヘルニアの状態は、症状のない人でも見られることがあります。検査から理論的に考えると、画像と症状の関連性は薄いです。したがって、髄核を取り除く手術自体に意味がない可能性が高いです。

このような状況を考慮すると、他の病院や整形外科医はなぜ「手術をしましょう」と言ったのか疑問です。当院のウェブサイトの腰痛に関する情報(https://chiro-matsuyama.ehime.jp/government/)をご覧いただくと、厚生労働省も腰痛関連症状の原因が不明確と述べています。

検査の内容

手術前に来院された患者さんは、静止していると痛みはありませんが、体勢を変えるためにわずかな動きでも足の痺れや腰の痛みが生じます。整形外科の検査や他の検査は適用できません。

今回、背中から椎間板ヘルニアに圧力を加え、症状が顕著になるか悪化するか確認しましたが、悪化しませんでした。患者さんは冷静な表情をしています。

腰骨の間にある椎間板が裂け、中の髄核が外に出ることを椎間板ヘルニアと言います。医学的には、外に出た髄核が神経を圧迫し、症状を引き起こしているため、圧力を加えると理論的には症状が悪化します。

結局、患者さんの症状は典型的な腰痛であり、関節や筋肉から下肢に関連する痛みが非常にひどい状態でした。治療は5回を目安に行い、3回目で痛みはほとんどなくなりました。現在は7回目の治療ですが、動けるようになったために無理をして腰痛が悪化しました。そのため、その治療に取り組んでいます。

このような状態で、画像診断のみを頼り(医師の判断だけを頼り)に手術を受けることが如何に無謀か理解できると思います。

機能不全の色々な原因

足に非常に激しい痺れがあり、画像診断(X線、MRI)によって腰部椎間板ヘルニアが確認されていたとしても、単純な関節の問題が筋肉と関節に負担をかけ、足に関連する痛みと痺れを引き起こしている可能性があります。当院のウェブサイトの症例報告「太腿裏の痺れ 30代」(https://chiro-matsuyama.ehime.jp/case-foot-numbness)では、このような症例を報告しています。

もちろん、単に筋肉を緩めるだけではなく、なぜこの筋肉が過剰に収縮しているのか、その原因を突き止める必要があります。筋肉バランスに問題がある場合、バランスがさらに崩れて痛みを引き起こす可能性があります。また、原因が改善されていないため、過剰な収縮が繰り返されることもあります。このように、原因は単一のトリガーポイントに限定されるものではありません。しばしば複数の要因が重なっていることが多いです。

そのため、総合的な診察が必要であり、単一の要素だけを見るだけでは問題解決は難しいです。

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