腕がだるくて重い、首や腕を動かすと腕に痺れがあるなど、首、肩から腕への症状、特にしびれがある場合、胸郭出口症候群の可能性があります。
日本整形外科学会のHPにはつり革につかまる時や、物干しの時のように腕を挙げる動作で上肢のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じます。また、前腕尺側と手の小指側に沿ってうずくような、ときには刺すような痛みと、しびれ感、ビリビリ感などの感覚障害に加え、手の握力低下と…
症状についてとても詳しく載ってます。
原因は、単純に述べると首や鎖骨辺りの筋肉が腕にいく神経と血管を圧迫して症状がでます。
上の図は腋窩動脈です。血管は、走行する場所によって名前が変わってきます。一本繋がってるのそうなってるワケです。
こういった血管が、鎖骨や斜角筋(首の筋肉)、第一肋骨、小胸筋、鎖骨下筋、肋骨鎖骨靭帯などに圧迫をうけて症状がでます。
筋肉の緊張、収縮が原因なら揉んで弛めればいいのではないかと単純に思うとおもいます。筋肉の悪い状態で症状がつくられるくらいでしたら、その一つの筋肉だけが悪い状態になってるわけではなく、背骨(胸椎、頸椎)、肩関節、肩鎖関節、そのまわりの筋肉も同じくらいの負担をうけてるので、頭痛など多種多様な症状がでます。
その中で肩関節が固く(機能不全)なって肩回りの筋肉が負担になってる事が多いです。その場合、肩関節を正しい状態にしないと負担は逃げないので慢性化します。
もちろん関節と筋肉の国際的な専門家なので総合的に診れます。早期の改善をご希望の方は当院へいらしてください。
また、ご自身では、身体を軽く動かしたり、睡眠を十分にとったり、お風呂などで血行をよくしたり、スマートフォンやマウスなどを長時間使用する場合は休憩をいれたり負担がいかないような工夫が必要です。