ジョギングをしている人に多い症状は色々あります。膝痛、股関節痛、腰痛などです。練習量が多い人に多いのが足底筋膜炎です。足の裏には体重全体が繰り返しかかり炎症を起こします。ジョガー以外には、フィットしてない靴を履く人、妊婦さん、過体重の人などです。
足底筋膜炎とは
足底筋膜炎は、足の裏にある足底筋膜が炎症をおこし傷んでる状態です。足底筋膜は踵から足先の前の方まで付いてます。屋根の様なアーチをつくり、足裏にかかった衝撃のクッションになったり、バネになったりします。
足底筋膜炎の原因
- オーバーユース(過剰使用)
- 慣れてない負荷(突然のジャンプなど)
- 外傷(とがった石を踏んでしまったなど)
- 足の関節の可動性が悪い
- 足の筋肉の使い方がうまくできない
足底筋膜炎の症状
- 足の裏の痛み
- 朝の歩きはじめが痛い
- アキレス腱の痛みを伴う事が多い
- ジョギング、歩行、エアロビクスなど負担をかけた時に痛む
- 初期症状は負担をかけない様にすると痛みは軽減、消失
- 悪化すると常に痛みがある
足底筋膜炎での病院での治療
- 鎮痛消炎剤使用とストレッチ指導。
- 足底板やアーチサポートを入れます。
- ステロイド注射をします。
- 難治性には内視鏡手術をします。これは、非常に限られたまれなケースです。
- 非手術療法で、数か月で自然治癒するといわれてます。
あなたに出来る事ー足底筋膜炎のストレッチやテーピングなど
病院の指導や本やネットの情報でストレッチやテーピングをする方は、処置する前の症状を10とした場合、ストレッチやテーピングでどれくらい軽減したのかを数字で表してください。0が無痛です。それが10より大きくなれば、ストレッチやテーピングは合ってません。すぐ止めて下さい。
ストレッチやテーピングの指導は、関節や筋肉の機能がわかってないと難しいです。人それぞれ筋骨格機能不全の状態や部位は違うので、きちんと検査しないといけません。
足底筋膜炎とカイロプラクティックについて
カイロプラクティックの調整は背骨だけではありません。手や足も適切な動きを評価して、適切な状態に調節することができます。足や足首の関節の問題があれば、全体重が繰り返しかかるので炎症や痛みが生じる事があります。カイロプラクティックの調節は、その負荷を取り除くのに役立ちます。
10歳のフットボール選手の足底筋膜炎のケースリポートです。3週間の足底筋膜炎の痛みがあり6週間で6回の治療と在宅でのリハビリで症状の消失と日常生活の活動に支障がないことを報告しました1)。
結論
継続的な負荷により炎症がよくならない場合は、早期の行動が重要です。カイロプラクティック施術により足底筋膜へのストレスを減らし回復をはやめましょう。また、二次的な損傷を最小限にできます。そして、足底筋膜の状態から自己管理の指導を受ける事ができます。
ジョギングをされてる方は、また気持ちよく走れるように手助けできます。
- Clinton J.DanielsDC, MSaAdam P.MorrellDC, MSb(2012)Chiropractic management of pediatric plantar fasciitis: a case report -Journal of Chiropractic Medicine Volume 11, Issue 1, March 2012, Pages 58-63