【愛媛マラソン】市民ランナーが見落とす「ストレッチ不要論」の罠

2023年の愛媛マラソン、川内優輝選手の大会新記録での優勝、素晴らしかったですね! 出場されたランナーの皆さん、そして応援された皆さん、本当にお疲れ様でした。

当院に通ってくださっている患者さんや友人たちも、大きな怪我なく、楽しんで完走できたと聞き、私も大変嬉しく思っています。

その背景には、私が常々お伝えしている「ある重要性」があります。それは、近年、賛否両論ある**『ストレッチ』との正しい付き合い方**です。

なぜ?「運動前のストレッチは不要」という説の、本当の意味

一部のスポーツ指導者の間で「運動前の静的ストレッチは、パフォーマンスを下げるため不要だ」という考え方が広まっています。これを読んで、自己流でストレッチをやめてしまった方もいるかもしれません。

しかし、この考え方を、**デスクワークなどで日常的に筋肉が縮こまっている“市民ランナー”**にそのまま当てはめるのは、非常に危険です。

この説は、元々、筋肉が常に最高のパフォーマンスを発揮できる状態にあるトップアスリートを前提とした話。一日中同じ姿勢でパソコンに向かっている方の筋肉は、短縮し、正常に機能しない「省エネモード」になっています。この状態でいきなり走り出すのは、エンジンが温まっていない車で急発進するようなもの。怪我のリスクを高めてしまいます。

市民ランナーにこそ「機能回復ストレッチ」が必要な理由

私たちが推奨するのは、筋肉の柔軟性を高めるだけでなく、**神経と筋肉の連携をスムーズにし、正常に機能させるための『機能回復ストレ-ッチ』**です。これにより、初めて安全で効率的な走りが可能になります。

今回、良いタイムで完走された患者様も、レース前から定期的なメンテナンスで、筋肉が100%正常に使える状態を維持していました。「大きな痛みなく、気持ちよく走れた!」というご報告が、私たちの何よりの喜びです。

忙しいあなたへ。専門家が勧める最高のセルフケア「ラジオ体操」

もちろん、一人ひとりの身体に合わせたオーダーメイドのケアが理想です。しかし、様々な事情で通院が難しい方へ、私が自信を持ってお勧めするセルフケアがあります。 それは、『ラジオ体操』です。

ラジオ体操は、全身の関節や筋肉を、理にかなった順番で、満遍なく動かすように設計された、日本が世界に誇る、非常に優れた機能回復エクササイズなのです。

来年の愛媛マラソンに向けて

あなたの身体は、トップアスリートとは違います。あなたに合った正しいケアと準備が、最高のパフォーマンスと、何よりランニングを心から楽しむための鍵です。

松山市のランナーの皆さん、来年の愛媛マラソンに向けて、あるいは日々のジョギングをより快適にするために。ご自身の身体の機能を一度見直してみませんか?

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