【2025年最新情報】腰痛治療での「病院」と「WHO基準カイロプラクティック」の違い

腰痛でお悩みの方、治療法選びで迷っていませんか?

腰痛は非常に多くの方が経験する症状です。松山市でも、当院に来られる前に病院の整形外科へ通われていたという方は少なくありません。

「病院で検査やリハビリを受けたけれど、あまり改善しなかった」というお声も耳にします。それはなぜでしょうか?

本記事では、最新の情報を交えながら、「病院(整形外科)」と「WHO基準カイロプラクティック」のそれぞれの役割と違いを分かりやすく解説し、あなたの腰痛改善に最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。

なぜ病院の検査で「異常なし」と言われる腰痛が多いのか?

病院で行われるMRIやX線などの画像検査は、骨折や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症といった「構造的な異常」を発見することに非常に優れています。

しかし、最新の「腰痛診療ガイドライン2019」¹⁾ でも指摘されている通り、**腰痛の約85%は、画像検査では原因を特定しきれない「非特異的腰痛」**であると言われています。これは、レントゲンに写らない筋肉の緊張、関節の動きの悪さ、神経の機能低下などが痛みの主な原因となっているためです。

また、厚生労働省の最新調査である「2022年(令和4年)国民生活基礎調査」²⁾ によると、腰痛は男性で最も多い自覚症状の第1位、女性では肩こりに次いで第2位となっており、依然として多くの人々を悩ませる「国民病」であることが分かります。これは、腰痛で悩む人が減ったわけではなく、むしろ効果的なケアを求めている人が多いことの表れと言えるでしょう。

それでは、「病院」と「WHO基準カイロプラクティック」の具体的な違いを見ていきましょう。


病院とWHO基準カイロプラクティックの役割の違い

1-1. WHO基準カイロプラクティック:身体の「機能」に着目するアプローチ

WHO基準カイロプラクティックは、レントゲンには写らない**神経・筋肉・関節の「機能」**に着目します。

  • 目的: 身体のバランスを崩し、痛みを引き起こしている根本的な原因(神経系の働き、関節の可動性、筋肉のバランスなど)を見つけ出し、手技によって直接整えることを目指します。
  • 施術内容: 通常、初回は約60分程度の時間をかけ、丁寧な問診と各種検査(整形外科学的検査、神経学的検査、姿勢分析など)を行います。その上で、個々の状態に合わせた施術計画を立て、手技によるアジャストメント(調整)や筋肉へのアプローチ、さらには再発予防のためのエクササイズや生活習慣指導まで包括的に行います。
  • 特徴: 施術によって身体の動きがどう変わるか、痛みがどう軽減するかをその場で体感しやすいため、ご自身の身体の状態や痛みの原因について納得感を得やすいのが特徴です。

1-2. 病院(整形外科):「危険な病気」を見逃さないための砦

病院(特に整形外科)の最も重要な役割は、腰痛の裏に隠れている可能性のある**重篤な疾患(レッドフラッグ)**を見つけ出すことです。

  • 目的: 感染性脊椎炎、がんの骨転移、内臓の病気、骨折など、生命に関わる可能性のある危険な腰痛を鑑別診断し、必要な医療につなげます。
  • 検査・診断: 問診に加え、レントゲンやMRI、CT、血液検査などを用いて、主に骨や椎間板などの「構造的な異常」を評価します。診察時間は比較的短い傾向にありますが、これらの検査を通じて危険な病気を見逃さないためのスクリーニングを行います。
  • 治療: 診断に基づき、薬物療法(痛み止め、湿布)、注射(ブロック注射)、物理療法(牽引、電気治療)、リハビリテーション(運動療法)などが中心となります。

1-3. 世界におけるカイロプラクティックの位置づけ

アメリカをはじめとする多くの国では、カイロプラクターは「プライマリーヘルスケア」を担う専門家として認識されています。これは「かかりつけ医」のように、人々が身体の不調を感じた際に最初に相談する窓口の一つであることを意味します。 そこで問診や検査を通じて、カイロプラクティックの適応範囲かどうかを判断し、もし重篤な疾患が疑われる場合は、速やかに専門の医療機関へ紹介する役割も担っています。


結論:あなたの腰痛に合わせた賢い使い分けを

当院のカイロプラクターは、国際基準の大学教育を受けており、危険な腰痛の兆候を見分けるための知識と技術を習得しています。したがって、多くの腰痛は直接ご来院いただいて対応が可能です。

しかし、どちらにかかるべきか迷う場合は、以下を参考にしてください。

  • まず病院(整形外科)の受診を推奨するケース(レッドフラッグの兆候)
    • じっとしていても痛い、夜中に痛みで目が覚める
    • 発熱や急激な体重減少がある
    • 足の力が入りにくい、痺れがどんどん悪化する
    • 尿や便が出にくいなどの排泄障害がある
    • 転倒や事故などの後に痛み出した
  • カイロプラクティックが適している可能性が高いケース
    • 上記の「レッドフラッグ」がなく、慢性的に腰痛が続いている
    • 病院で「骨に異常なし」と言われたが、痛みや不快感が改善しない
    • 特定の動きや姿勢で痛みが出る
    • 身体の歪みやバランスの悪さが気になっている

このように、ご自身の症状や状態に合わせて病院とカイロプラクティックを賢く使い分けることが、腰痛改善への一番の近道です。

不安な場合は、まず整形外科で重篤な病気がないことを確認してから、安心して当院にご相談いただくのも良い選択です。あなたのつらい腰痛が一日でも早く改善するよう、最適なサポートをさせていただきます。


<参考文献>

  1. 日本整形外科学会/日本腰痛学会(監修)「腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)」, 2019年
  2. 厚生労働省「2022年(令和4年)国民生活基礎調査の概況」, 2023年12月閲覧

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