デスクワークをしている女性の患者さんが、ひどい肩こりで頭痛や不眠に悩んでいるため、私のクリニックを受診されました。
肩こりの原因は、筋骨格の機能不全と仕事による筋肉への負担の2つです。仕事中の負担を意識して軽減しないと、肩こりに悩まされることになります。
デスクワークをしている場合、パソコン作業などで腕を前に真っ直ぐにすると、腕の重さが肩にかかり、筋肉は疲弊して肩こりが生じます。頭も約5kgのボーリングの玉と同じ重さがあると言われています。パソコン画面に集中すると、頭が前に倒れて肩にかかる負担を僧帽筋がずっと支えることになります。これらの負担が一日6時間や7時間も続くと、肩こりが当然のように現れます。
筋骨格の機能不全を改善するだけでなく、仕事中の負担対策も重要です。その人に合った効果的なエクササイズを処方することで改善に向かいます。
しかし、肩こりに関する文章をまとめるために、さまざまな情報を読んでいますが、筋膜のほぐしで肩こりが解消する、肩甲骨が原因だから特定のポーズを1日に1回するだけで改善するなど、さまざまなメソッド本が存在します。私は本当にこれらの方法だけで肩こりが改善されるのか疑問に思います。