デスクワークをされていて肩こりがひどい方への症例報告です。健康本で首の可動域を自己調整する方法を試しても、改善が見られないとのことです。改善と一言で言っても、可動域の改善、肩こりの改善、首を動かした時の痛みの改善という全てにおいて問題があるとのことです。
当院での診察の結果、座った状態で首の動きを確認させていただきました。右後ろでは痛みがあり、左後ろでは可動制限があり、上向きでは痛みがあり、下向きではツッパリ感があるという状況でした。
左後ろの可動制限は肋骨の機能不全を改善することで解消しました。動きによる痛みは胸椎の機能不全、上部僧帽筋の骨の付着部の機能不全によって引き起こされていました。
健康本では静的ストレッチやトレーニングによって改善すると言われていますが、実際にはほとんど効果がないとのことです。個人の原因や状況は異なるため、一般的なアプローチだけでは対処しきれないのです。
そのため、当院での施術を受けながら、症状に適したエクササイズを行っていただくか、来院が難しい場合にはラジオ体操をお勧めしています。