O脚矯正と言えば、しばしば膝に注目が集まりますが、身体の関節は連動していることを理解する必要があります。例えば、立った状態で股関節を内側にねじると、自然に膝がX脚方向に動き、逆に股関節をO脚方向に動かすようにすると、膝がO脚方向に傾きます。つまり、股関節が連動して膝を動かしているわけです。
股関節の動きが機能不全でX脚方向に制限されていると、自然にO脚となってしまいます。このような関節の動きの正常性を評価する必要があります。
また、股関節の運動軸の中心は骨盤の関節に存在します。股関節からの体重が恥骨という骨に集中的にかかっており、お互いの骨(恥骨)が押し合うような負担を受けています。恥骨に機能不全があると、骨盤までの体重に大きなストレスがかかり、股関節に負担がかかることになります。
近年、開脚に関する本が注目を浴び、多くの人々が実践していますが、上記の機能不全が存在する場合、うまく開脚することが難しくなります。
こうした機能不全を検査によって発見し、関節の評価を適切に行い、関節の動きの連動を正常な状態に戻す必要があります。
他の関節についても同様に診察し、さらに筋肉の緊張度やバランスも検査し、評価する必要があります。
これらの検査方法は一つではなく、多角的に行われ、確実な結果を得るために必要です。
以上の知識は、大学で学ばれる学問の一環です。
O脚矯正は美容目的の施術ですが、上記のような深い知識がなければ、矯正は難しいものとなると考えられます。