起立性調節障害

起立性調節障害のお子さんがよく来院されてます。不定愁訴的な症状を訴えて朝起きられなかったり、学校に行けなかったりします。

当初、昭和の義務教育世代の私は「学校に行くのが嫌なのかな」と思ってましたが、子供は嘘偽りない目で「学校に行きたい」「学校で友達に会いたい」と訴えます。症状が大好きな学校に行かせないので、子供はとても辛い思いをしてます。また、原因が明確にはわかってません。それも、また辛い事です。

そして、親御さんとお子さんからお話を聞くと、WHO基準カイロプラクティックがとてもお力になれる症状だと分かりました。

どんな症状なのでしょうか、みていきましょう。

〇朝起きて頭痛、めまい、吐き気などがして起きられない。
〇起きたら頭痛、めまい、吐き気などがして立てれない。
〇学校で憂鬱、集中できない。
〇不眠、朝夜逆転。
〇少し動くと、もしくは、立ち上がると動機、息切れ。
〇夕方からは症状は治まる。
〇休日、祝日は症状は出にくい。
〇調子の良い時は、友達と走り回ったりして遊べる。しかし、翌日 、疲労で起きれない、動けない。

病院での診断方法 

基本的には血圧が自律神経によってうまく調節されてないので血流に問題がありおこるとされてます。寝た状態から起きて脈拍や心拍数の変動を診て診断します。6種類くらいに分類されてます。どういった分類かというと、起立後、〇血圧が高くなる〇心拍数が高くなる〇倒れる〇数分後血圧が低くなる〇血圧が著しく高くなる、などなど、これからも新しい区分ができる可能性はあるようです。

治療と処置について

病院では、自律神経をつかさどる延髄と視床下部の働きが悪くなって血流に影響などしてと説明してます。非薬物療法は、適度な運動や健康な食事、水の摂取、起床時の負担をかけない起き方などを指導してます。薬物療法は、血圧をあげる薬を主に処方するようです。

WHO基準カイロプラクティックと自律神経について

WHO基準カイロプラクティックは、自律神経の調整は得意としてます。昔は腰痛、肩こりを施術するのではなく、自律神経を介して内臓への治療が一般的でした。それらは経験的で科学的な裏付けがないものでしたが、最近は、研究論文などでその裏付けがなされるようになりました。

2015年の研究論文では、WHO基準カイロプラクティックが自律神経を調節して、ストレスとホルモンのバランスを取り、身体の状態を改善してよりより良い睡眠がとれるようになったことを証明しました。WHO基準カイロプラクティックを受けた患者は、利用しなかった患者と比較してストレスホルモンバランスの改善がありました。定期的な調整を継続すると、他の多くの健康状態も改善されました。

結論

この様に、お子さんの症状においても同様にWHO基準カイロプラクティックは貢献できます。

<参考文献>

KK Sampath, R Mani, JD Cotter, S Tumilty (2015)  Measurable changes in the neuro-endocrinal mechanism following spinal manipulation.  – Medical hypotheses

田中大介(2016)『やさしくわかる 子どもの起立性調節障害』洋泉社.

薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方

説明:我々が卒後教育で学んだ事を家庭で出来る様に書いてます。しかし、難し過ぎると思います。分からなければ当院へご相談を。

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