腰椎椎間板ヘルニアで足が痺れ、痛み、病院に通ってる方がたくさんいらっしゃいます。そういった方が主に紹介ですが、当院へ来院されてます。そして、特に手術予定があった方にとても感謝して頂いてます。私自身もとてもお役に立てたので嬉しいです。そういった方が一人でも増えると社会の為になるので、今一度、簡単にまとめました。
腰椎”椎間板ヘルニア”とは
そもそもヘルニアとは臓器など器官の一部分が本来あるべき所から飛び出た状態をいいます。また、椎間板とは背骨と背骨の間のクッションです。つまり「椎間板ヘルニア」とは、そのクッションである椎間板の中の丸い内容物(髄核)が、椎間板を破って外に出た状態をいいます。
症状
- 足の痺れや臀部の痺れなど後ろ側に症状がでることがあります。
- 太ももよりふくらはぎの方が症状が出る事もあり、腰から繋がってない事もあります。
- 痺れと共に痛みも伴う場合もあります。
- 足の知覚も感じ難くなる場合もあります。
- 筋力が発揮し難くなる場合もあります。
- 姿勢では前屈で症状が大きくなり、腰を反る場合は比較的楽な場合があります。
発症のメカニズム
- その飛び出した髄核が背骨の神経を圧迫してお尻や足に症状をおこさせるといわれてます。
- また、髄核が椎間板を突き破るので、そこに炎症が起こり、それが背骨の神経に作用してしまうともいわれてます。
病院での検査
X線やMRIで炎症や椎間板ヘルニアでないか画像診断します。患者さんが上向きで寝た状態で足をあげて症状をみる整形外科学検査や足の力や感覚が鈍ってないか診ます。
病院での治療
保存療法では、コルセットをつけたり、湿布(消炎鎮痛剤)をはったり、神経ブロック注射をしたりします。また、手術でヘルニアを除去する事もあり、内視鏡を使った負担の少ない手術も行われてます。
尿が出ないや、尿や便の失禁がある場合(馬尾症候群)は早急な減圧手術が必要です。2000年の研究論文では、複数の研究結果を統計解析したところ、馬尾症候群を発症後48時間以内に手術を受けると、48時間後の手術に較べて優位な改善があったと報告してます(1。現在では24時間以内ともいわれてます。
最近の腰部椎間板ヘルニアの研究論文では
2018年の研究では、40代の腰椎椎間板ヘルニア患者が足の痛みの為に歩行ができず、車椅子が必要な状態でした。MRIでは腰部に大きなヘルニアが確認されてました。手術せずに保存療法を選択したところ、1カ月後著しい症状の改善がありました。MRIでは、腰部の大きなヘルニアは小さくなってました。8か月後には、症状は消して、ヘルニアも消失してました(2。2014年の研究では、たくさんの腰椎椎間板ヘルニア研究を調べて、データーの偏りがないように分析したところ、手術をしない療法で椎間板ヘルニアは自然に小さくなっていき、完全に消滅すると結論付けてます(3。
WHO基準カイロプラクティックと腰部椎間板ヘルニアについて
WHO基準カイロプラクティックは神経筋骨格の機能不全を施術します。簡単にいうと、身体バランスや姿勢、骨盤や背骨の動きを改善させます。腰部椎間板ヘルニアの場合、その身体のバランスや骨盤などが椎間板に負担をかけてる部分があります。その場合、WHO基準カイロプラクティック施術が椎間板の負担を軽減することに貢献できます。
結論
WHO基準カイロプラクティック施術によって、神経筋骨格からの腰椎椎間板ヘルニアへの負担が軽減します。その結果、症状の軽減や椎間板ヘルニア縮小の期間を短くするお手伝いができます。
<参考文献>
- Ahn, Uri Michael, MD; Ahn, Nicholas U., MD; Buchowski, Jacob M., MS; Garrett, Elizabeth S., PhD†; Sieber, Ann N., RN, MSN; Kostuik, John P., MD (2000) Cauda Equina Syndrome Secondary to Lumbar Disc Herniation: A Meta-Analysis of Surgical Outcomes – Spine
- Sheng Gao, MD; Xiaopeng Geng, PhD; Qingmin Fang, MD(2018) Spontaneous Disappearance of Large Lumbar Disk Herniation -JAMA Neurol
- Chun-Chieh Chiu, Tai-Yuan Chuang, Kwang-Hwa Chang, more… (2014) The probability of spontaneous regression of lumbar herniated disc: a systematic review -https://doi.org/10.1177/0269215514540919