線維性筋痛症について Part4

トリガーポイントについて

 線維性筋痛症の評価の基準は、smytheも米国リウマチ学会も身体にできた圧痛点を使用してます。その圧痛点とはトリガーポイントと言います。日本語で硬結と言います。そのトリガーポイントについてみていきたいと思います。

 トリガーポイントは、筋腹や腱にできる小結節(小さなしこりの様)です。容易に触診可能です。トリガーポイントを圧迫すると軽い不快感からとても激しい痛みまで範囲が広く、酷い場合は、耐え難いと表現する事もあります。「ジャンプ徴候」といって筋痙攣を起こし無意識で反射的な動きをするほどです。*1

 遠く離れた部位に痛みや痺れを広く放散します。その放散痛はそれぞれの筋肉によりパターン化され再現性があります。線維性筋痛症との放散痛パターンとは異なってます。中枢神経系の問題が大きくなると放散パターンが違ってくるのは推測できます。

 性別の罹患(読み:りかん)率では、線維性筋痛症と同じく、女性の方が罹患しやすいと*2データーがでてます。

 以前の症例でトリガーポイントについて触れてますので参考までにお読みください。
  https://chiro-matsuyama.ehime.jp/cases/archives/96 (太腿裏の痺れ)
  https://chiro-matsuyama.ehime.jp/cases/archives/103(腰椎椎間板ヘルニア)

まとめ

 線維性筋痛症は、トリガーポイントが全身に多数存在し自律神経症状とペインスパイラルを形成して悪循環化してると考えられます。もし、中枢系の問題だとしても、現時点では対処方法がないので、末梢の筋肉から負担を減らすのが現実的です。高次脳機能障害の場合も末梢の筋肉からの刺激で脳が賦活するのはよく知られてます。

最後に 

 筋膜痛は深刻に考える必要はないと思うのは、誤ってます。アメリカの有名歌手も休暇をよぎなくされ、水泳選手もトリガーポイントの筋肉痙攣によって溺れる事があります。非常に多くの人が苦しんでます。身体で最大の質量をもつ組織である筋肉を病態生理学上軽視され過ぎであることに懸念を感じます。

 筋膜痛は、睡眠障害や不安感など精神的な問題を伴い、お互いの症状が悪い影響を与え合い悪化、永続化する場合があります。そうならないために早めの改善を当院でおこなってください。

 

<参考文献>

*1Good MG: Acroparaesthesia-an idiopathicmyalgia of elbow. Edinburgh Med/ 56:366-368, 1949

*2 Butler JH Folke LEA, Bandt CL: A descriptive survey of signs and symptoms associated with the myofascial pain-dysfunction syndrome. J Am Dent Assoc 90:635-639, 1975 

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