
顎はとても複雑で繊細な関節で構成されてます。
この顎をもっと詳細にみてみると
この様な状態です。頭と顎の骨の間には関節円板という柔らかい軟骨(コラーゲン繊維のかたまり)があります。関節円板には血管や神経はありませんが、後方に数多くの血管、リンパが存在します。そして、翼状筋という筋肉が付着してます。
関節は生理的に変形する関節円板を挟んだ滑膜関節です。多方向に動き回旋の軸が移動します。そして相対する面が違う不一致関節です。身体のどの関節より複雑につくられてます。
関節円板は顎の関節と連動して動きながら変形を起こします。
噛む動作にはたくさんのセンサーが働いてバランスをとってます。それは靭帯、関節、関節包、および筋肉の筋紡錘系にさえ存在します。ですので、施術で改善してもセンサーの再教育が必要です。簡単に言うとエクササイズや少し通って頂く必要があります。
関節円板が口の動きと共に動く際に十分に変形、または回復しない時に顎関節に負担がきて、一般的にいうロックされて動かなくなります。これはとても単純な機序で、大きくはこれまでの症例で書いてるように頸椎に両側顎関節の運動軸があって機能不全からの負担がきてたりします。
つづきます。