【松山市】顎関節 30代

「口を開けると顎が痛い、カクカクと音が鳴る」「歯科でマウスピースを作ったが、なかなか改善しない」 このようなお悩みで、当院を訪れる方は少なくありません。

顎関節症は、顎だけの問題と思われがちですが、実は全身の構造、特に「首(頸椎)」の状態と密接に関連しています。ここでは、カイロプラクティックのアプローチによって長年の顎の痛みが改善した症例をご紹介します。

【症例】30代女性:数年来の顎の痛みと開口障害

  • 主訴:
    • 食事の際に右顎に痛みを感じる。
    • 大きく口を開けることができない。
    • 朝起きると顎周りがこわばっている。
  • これまでの経緯: 数年前から続く症状に対し、口腔外科を受診。噛み合わせの調整やマウスピース(スプリント)療法を試みるも、症状は一進一退を繰り返していた。根本的な改善を求め、当院のホームページをご覧になり来院されました。

当院での評価と見立て:なぜ顎の痛みが改善しなかったのか?

顎関節症は、噛み合わせや歯ぎしりだけでなく、ストレスや姿勢など、様々な要因が絡み合う多因子性の症状です。

この患者様の身体を詳しく検査したところ、顎関節の動きの異常に加え、以下の2点が根本的な原因として浮かび上がりました。

  1. 頭部前方突出姿勢(ストレートネック): 長時間のデスクワークにより、頭が肩よりも前に突き出た姿勢が常態化。この姿勢は、下顎を後方へ引きつけ、常に顎関節に圧迫ストレスをかけ続けます。
  2. 上部頸椎の機能不全: 頭部を支える首の骨(特に上部頸椎)の動きが著しく低下していました。首と顎は、神経(三叉神経など)や筋肉で直接的につながっているため、首の機能不全は、顎の筋肉の過緊張や痛みを引き起こします。

つまり、マウスピースで顎を保護しても、身体の土台である首や姿勢から常にストレスがかかり続けるため、症状が改善しきれなかったと考えられます。

カイロプラクティックのアプローチと経過

当院では、症状が出ている顎だけでなく、その根本原因にアプローチしました。

  • 施術内容:
    • 頸椎・胸椎のアライメント調整: 顎関節に負担をかけている根本原因である、頭部前方突出姿勢を改善するため、背骨全体の機能を調整。
    • 関連筋の緩和: 緊張が著しい咀嚼筋(側頭筋、咬筋)や、首周りの筋肉(胸鎖乳突筋など)に対し、専門的な手技で緩和。
    • セルフケア指導: 姿勢を維持するための簡単なエクササイズや、日常での注意点(例:頬杖をつかない、うつ伏せで寝ない)を指導。
  • 経過: 初回施術後、患者様は「口の開きが明らかにスムーズになり、痛みも半分以下になった」と変化を実感。その後、週に1回のペースで計3回の施術を行ったところ、長年悩んでいた痛みはほぼ消失されました。現在は、良い状態を維持し、再発を予防するための定期的なメンテナンスに移行しています。

まとめ:長引く顎関節症でお悩みの方へ

歯科や口腔外科での治療は、顎関節症の管理において非常に重要です。もし、マウスピースや噛み合わせの治療を受けても症状が改善しない場合、その原因は顎の外、特に「首」や「姿勢」に隠れている可能性があります。

WHO基準カイロプラクティックでは、あなたの身体の状態を総合的に評価し、症状の根本原因にアプローチする最適な治療計画を立てます。長引く顎の痛み、ぜひ一度ご相談ください。

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