【松山市】慢性的な肩こりに効く新たなアプローチ

慢性的な肩こりにお悩みです。以前、腰痛でお越しいただき、すぐに改善されたとのことで、今度は肩こりも診ていただきたいとのご希望です。

腰痛は、大きな筋肉と関節が関与するため、簡単な原因があることがよくあります。しかし、肩こりは原因がより細かく分類され、生活習慣や姿勢なども考慮に入れなければ改善が難しいものです。今回の患者さんは関節と筋肉の機能不全も見られ、パソコン作業時の姿勢が正しくないと、首や肩、背中に負荷がかかり肩こりに影響を与えます。

関節と筋肉の機能不全を改善した後、最近では、肩甲骨を狭めながら胸を張るように指導しています。これにより、背中の筋肉のセンサー(筋紡錘)が刺激され、脊髄に神経伝達(Ⅰa群求心性線維)が起こります。この神経伝達は脊髄内の抑制神経(抑制性介在ニューロン)を興奮させ、胸の筋肉を収縮させる命令(α運動ニューロン伝達)を抑制します。その結果、胸の筋肉の緊張が緩和されるのです。この生理学的な反応は「拮抗抑制」と呼ばれます。

ただ単に胸を張るのではなく、拮抗抑制を利用することで、より効率的に正しい姿勢をとることができます。わずかな意識の違いで、身体をまったく異なる状態に導くことができるのです。

「教えていただいた方法を実践すると、胸が楽になって不思議な感じがします」と、よく患者さんからおっしゃられますが、それは単純な神経反射に過ぎません。

肩こりに悩まれる方にとって、この新しいアプローチは痛みと姿勢の救世主となるでしょう。

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